立川市砂川町のピアノ教室・フルート教室

さかぐちミュージックスタジオ



PTNA(全日本ピアノ指導者協会)指導会員 
 
2024/3/25

親が子どもの練習に関わることについて

親御さんがお子さんの練習について関わり過ぎることの弊害についてお話したいと思います。
 
結論から言うと、長年のレッスン経験の中で、
親御さんの関りが強すぎる生徒さんは、レッスンにおいてうまくいった事がありません。
 
事例1
ある曲が合格し、次の曲の譜読みを講師(以下私と表記)と一緒にやったとします。
間違って音を読みます。
リズムが分かりません。
要は、音を読んだり、リズムだったりを
生徒さんが自分で考えて弾いてきたのではなく、
親御さんが教える通りに、オウムがしゃべるように弾いていただけだったという事例です。
私(あれ、合格した曲あるいはそれ以前に出てきた音とリズムだけどな 分かってなかったのか…)
 
事例2
私「リズムがちょっと違っちゃったね、直そうか」
生徒「だってママがこうだって言ったもん!」
    (昔ピアノを習っていたお母さんでしょう)
 
上のような事が過去に実際何度かありました。
 
どちらも親御さんが家での練習についているようでした。
事例1は、間違いを先回りして親御さんが直してしまうケース。
 
たまにあるケースです。
事例2は、ママは正しい ママは絶対!
この場合は、私にはもう何もできません。
私がそれを直すとママを否定することになります。
子どもにとってはママは絶対的存在です。
私がもっとも悩むところです。
 
ある有名ピアニストさんは子どもの頃にお母様が付きっ切りで練習を見ていたとかで、
叱咤激励されていたようですが、
これでうまくいくケースは稀なのではないかと私は思います。
普通のご家庭でこれをやると
親子関係が崩壊するか、ピアノ嫌いになるか、どちらかだと思います。
 
事例の様な生徒さんは、レッスン中に私の方をチラチラと見ながら弾く
というケースが多いです。
自分の中でちょっと不安な箇所があると、私の顔色をうかがう感じです。
「これでいいのかな せんせいに何か言われないかな 怒られないかな」
と不安になるのかもしれません。
 
が、です。
私はレッスン中に怒ったりしません!笑
せんせいに間違いを直されることは、決してダメな事じゃないんです!
間違った時こそ覚えるチャンスだからです。
 
どうか「お子さんが間違うチャンス」を奪わないでください。
分からなければ分からないままレッスンに来させてください。
 
というわけで、次のブログでは親御さんの「良い関わり方」をお話ししたいと思います。
 
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